プロセスワークとは?

人・組織・関係性が変容する心理学


プロセスワークとは
プロセスワークのユニークネス/内と外の無意識データを扱う
プロセスワークの視座を組織に応用する
ユング心理学からの影響とプロセスワークの発展

 1.プロセスワークとは

プロセスワークはユング派のアーノルド・ミンデル博士が創始した心理学です。

プロセスワークは個人、集団、人間関係(二者関係)に加えて、様々な意識状態を扱う学際的心理学であり、今なお発展・進化し続けています。

プロセスワークは個人・関係・集団全てを扱います。
一般的に心理学は、深層心理的に個人の内面を見る心理学、人間関係を中心に見る心理学、集団行動を見る心理学、社会心理学など扱う対象が異なります。
プロセスワークは個人の深層と、関係性を含めて組織・社会の集団で起きていることの全体を見る全方位的心理学です。

 

2.プロセスワークのユニークネス/内と外の無意識データを扱う

プロセスワークは深層心理学のモデルを個人から、人間関係・集団をみるモデルへと発展させ実践してきました。
個人の無意識を解明したのが深層心理学ですが、自分という存在が全てをコントロールできない不思議があるように、人間関係にも、グループにも、組織にも社会にも解明できない、または意識されない事象が存在します。
プロセスワークはこのように、外側の世界に現れる無意識データを扱うことに長けている専門領域と言えます。

VUCAと言われる現代社会において、世界にはすでに可能性の萌芽が無意識データとして現れており、プロセスワークの視点からするとそこには無意識モデルで立証されてきたことと同等の知性が働いています。

3.プロセスワークの視座を組織に応用する

例えば、組織であればエンゲージメントが低いことがサーベイ結果として明らかになるとします。
それはその組織の雰囲気、上司部下や仲間同士の関わり方、顔の表情、離職率やメンタル不調者の数などさまざまな情報を通じて現れているはずです。
こうした意識されていない無意識データがエンゲージメントの結果に現れます。
プロセスワークの深層心理モデルをここに応用すれば、組織の中枢にいる人々(意識)が、エンゲージメントに現れる認識していなかった事象(無意識データ)をどう理解し、対応するのかが焦点となります。
組織に今ここで現れている症状=無意識データは、適切に扱われるときに組織全体の力を引き上げたり、次に進む方向性を示してくれます。
上記の場合は、エンゲージメントの結果を無視するならば、無意識の抵抗が異なる形で現れ続ける可能性が高くなります。
逆にその理由を聞いていくと、意識からは見えなかった現場の困りごとや、本気度、組織全体のために貢献したい気持ちが隠されていることなどに気づくでしょう。
無意識データがコミュニケーションの中で明らかにされ、対立する価値観や人々の間に協力が生じて組織が生まれ変わります。
家族単位でも、チームや組織単位でも、地域や国家単位でもこのような知性は常に生まれています。



4.ユング心理学からの影響とプロセスワークの発展

アーノルド・ミンデルはマサチューセッツ工科大学で物理学を専攻していました。
その後スイスのチューリッヒ工科大学大学院に研究のため留学します。
そこでたまたまユング派の深層心理学に出会ったのです。

深層心理学の領域にはフロイトとユングという2人の二大巨頭がいます。
フロイトとユングは意識に対して「無意識」の存在を理論化しその後の思想界、心理学界に多大な影響を与えていました。
 無意識を克服する方向で探究したフロイトに対して、ユングは当初から無意識に働く知性に信頼を置いていました。
東洋の思想にも近く、晩年のユングはエラノス会議という学術対話の場を主宰する中で、鈴木大拙や井筒俊彦といった日本の思想家とも親交を深めていました。
ミンデルはユングのお膝元であるチューリッヒに降り立ったゆえに、さまざまな偶然(シンクロニシティ)に導かれてユング派の分析家になりました。
ミンデルは個人の深層心理を探求する一方、左脳的なサイエンティストでもあり、人の心と物理学の統合に関心を寄せています。
その理論と実践は発展し、身体や人間関係を扱ったり、集団や組織を扱うというところまで広がりました。
その後、世界の紛争や組織の中の人間関係の対立、家族の問題などを扱うようになっていきます。
現在のミンデルは拠点を米国オレゴン州に移し、ポートランドにあるプロセスワーク研究所(Process Work Institute)にてコミュニティのエルダーとして教える一方、オレゴン西海岸の小さな港町ヤハッツ(Yachats)にて妻のエイミー・ミンデルと過ごしています。
ミンデルのもとには世界中の問題が相談として持ちかけられ、高齢の現在もなお世界のリーダーのコーチ、メンターとして活躍しています。

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プロセスワーク

人・組織・関係性が変容する心理学

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タオイズムと量子力学

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組織に人間性を取り戻す

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ディープ・デモクラシー深層民主主義(プロセスワーク)理論編

プロセスワークの基礎となるが、難解でもある概念「ディープ・デモクラシー(深層民主主義)。認定プロセスワーカー松村憲(マツケン)が、3つの現実レベル(CR、DL、E)などの概念とも関連づけて分かりやすく解説。

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ディープ・デモクラシー深層民主主義(プロセスワーク)実践編

プロセスワークの基礎となるが、難解でもある概念「ディープ・デモクラシー(深層民主主義)。認定プロセスワーカー松村憲(マツケン)が、自分の体験も交えてわかりやすく解説。ヒラリークリントンさんなどの有名人との関わりも紹介。

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プロセスワークの4つのフェーズ:理論編

対人関係や組織間の対立についてのプロセスワークの4つのフェーズをわかりやすく解説しています。

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組織コンサルティングにプロセスワークを活用する その1

プロセスワーク、組織開発、コンサルティング、エッジ、サイクリング、1次プロセス、2次プロセス、トロル、トロールについてスティーブン・スクートボーダー博士が解説しています。

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組織コンサルティングにプロセスワークを活用する その2

プロセスワークを活用した組織コンサルティングの第一人者である、スティーブン・スクートボーダー博士の動画。組織における、主流派と非主流派について解説しています。

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事例 プロセスワークを活用したプロジェクト・チームの立て直し

深刻な顧客クレームが繰り返し起こる状況を改善するために、比較的大手の戦略・業務改革系のコンサルタントを1年前から投入しかなりの金額と労力を投入したが、状況が改善するどころか、プロジェクトにアサインされたメンバーのコミットが一向に上がらない。多くの関係者が、現状のままコンサルタントの契約が終了したら、間違いなく大きな問題が起きると認識しているにもかかわらず、一肌脱ぐ、ぐらいの犠牲心を持って取組もうとする人が皆無という状況。

そうした中で、同じ事業部内の部門横断で、それぞれの不満を吐き出すとともに、お互いの立場にも立ち、何が自分達の変革をとめているかを明らかにし、上下ともに変革に向けてベクトルを揃えるような対話の設計と運営(ファシリテーション)を我々が行った。

プロセスワークの創始者、アーノルド・ミンデル 博士とその高弟マックス・シュバック博士によるプロセスワークの解説動画です。
松村憲が日本語訳を監修しています。

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 ワールドワーク(プロセスワーク)アーノルド・ミンデル 

プロセスワーク創始者であるアーノルド・ミンデル本人によるワールドワークを始めとしたプロセスワークの各種コンセプトの解説。南北アイルランドでの紛争のワーク、ヒラリー・クリントンと黒人男性の仮想ロールスイッチを演じるミンデル、ワールドワーク誕生秘話、もしカール・ユングがワールドワークを見たら、など、奥深い学びが満載です。

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マックス・シュバック博士へのインタビュー(プロセスワーク)

プロセスワークの創始者アーノルド・ミンデルの高弟、マックス・シュバック博士へのインタビュー。アーノルド・ミンデルと共にプロセスワークを育んできたシュバック博士は、世界中の100を超える企業、NGO、政府、政党などで、コンサルタント、コーチとして関ってきている。

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